Decision Quality と設計判断失敗パターン に整理された16の設計判断失敗パターンを、Claude Code 上で体感する研修用コンテンツ。
このリポジトリには Claude Code のスキル failure-injecting-coder が含まれている。受講者は自分の Claude Code から普通のプロンプトを投げる。スキルは表向き誠実に Java の実装を返すが、裏では16パターンのうち1つを混入している。受講者は出力をレビューしてどのパターンが混入されているかを当て、修正方針を書く。reveal と返すと、混入されたパターン名と Scrapbox 該当節の参照が開示される。
ただし、タグを付けずに投げたときは一定割合で何も混入しないクリーン回になる。「必ず1つある」を前提にすると探索が16択の消去法になるが、実務のレビューにその前提は無い。無いものを見つける偽陽性は、見落としと同じだけ高くつく。
答え合わせで終わりではない。受講者が自分で直したコードを 修正 と付けて投げると、スキルは採点しない。その修正で下がった軸・遷移コスト・残存リスクのいずれかがあれば、それを守る立場から異議を返す。修正には行き先があるので、それを自分の言葉で言えるかが問われる。異議は最大2回で打ち切り、ADR が出る。
下がった軸も遷移コストも見当たらない修正のときは、異議を作らずに打ち切る。無いトレードオフを捏造しないためで、クリーン回で「無いものを見つけない」を教える以上、こちら側でもやらない。
受講者プロンプト
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failure-injecting-coder Skill
├─ 内的: 混入するか(クリーン回か)を決め、混入するなら1パターン選ぶ
└─ 外的: 誠実な口調でJavaコード・テスト・説明を出力
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受講者レビュー → パターン特定(または「混入なし」)・修正方針記入
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受講者が `reveal` と宣言
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Skill が混入したパターン名と該当節を開示(クリーン回なら混入なしを開示)
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受講者が自分でコードを直し `修正` と宣言
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Skill が論点(下がった軸・遷移コスト・残存リスク)があれば異議を返す
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異議は最大2回 → 打ち切り → ADR(採用案・支配軸・諦めた軸・死角)
※ 下がった軸も遷移コストも残存リスクも無ければ、異議を出さずに ADR へ
- 演習モード: 受講者が
[演習:01]や[演習:wheel-reinvention]のタグを付けて投げると、そのパターンを必ず混入する。練習用 - テストモード: タグを付けずに投げると、プロンプト内容に適合するパターンの中から1つがランダムに選ばれる。本番用。ただしおおよそ5回に1回は何も混入しないクリーン回になる。「必ず1つある」を前提にすると探索が消去法になるので、無いときに無いと言えるかを試す。
[演習:clean]を付ければ講師から明示的に指定できる
- このリポジトリを clone する
- Claude Code を起動し、このリポジトリをワーキングディレクトリにする
- 普通のプロンプトでJava実装を依頼する(例:
Spring Boot で社内向けのユーザー登録APIを作って) - 出力されたコードと説明をレビューする
- 「これは○○パターンだと思う、修正方針はこう」とメモする
- 行き詰まったら
ヒントと返す。答えは伏せたまま、見る場所→問い→振れている評価軸の順に段階的に手伝う(「もっと」で次の段へ) revealと返すと答え合わせが出る(修正方針の例は出ない。見たいときは模範)- 開示されたパターンを踏まえて自分で直し、
修正と付けて投げる。レビュー会に見立てて、論点があれば異議が返るので、自分の修正が何を諦めたかを言えるか試される。異議は最大2回で打ち切り、ADR が出る
講師から課題番号を指定されたときの始め方・進め方は docs/exercise-guide.md にまとめてある。
.claude/skills/failure-injecting-coder/— スキル本体・パターン定義・Few-shot例・reveal テンプレ・修正段の異議定義(counter-moves/)docs/exercise-guide.md— 受講者向けの課題の進め方ガイドdocs/pattern-catalog.md— 受講者向けの16パターン簡易カタログdocs/pattern-flowchart.md— 受講者向けのパターン同定フローチャートdocs/review-worksheet.md— 受講者向けのレビュー記入ワークシートdocs/skill-self-test.md— メンテナ向けのスキル盲検セルフテスト手順exercises/— 課題シナリオ(題材ごとのフォルダにrequirements.md。フォルダ名は混入パターンを表さない)。受講者が生成した実装は追跡しないadr-slider/— 講演デモ。8つの評価軸をゼロサムのスライダーで振ると、同じお題に対して Claude が別の案を選ぶscripts/clean-exercises.sh—exercises/に溜まった生成物を掃除する(未追跡ファイルだけを消す。--forceで実行)
adr-slider/ は、評価軸を動かすと設計判断が変わることをその場で見せるためのデモ。8軸を合計一定のスライダーとして振ると、同じお題に対して Claude が別の案を採用する。演習の修正段に出てくる4人(中島・石田・村上・佐伯)と ADR の書式は、このデモと共通にしてある。講演で挙動を見せてから演習に入ると、受講者は同じ枠組みを自分の手でなぞることになる。
起動方法は adr-slider/README.md を見る。
本リポジトリは CC BY-SA 4.0(SPDX: CC-BY-SA-4.0)で提供する。
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