Human Rhythm(ヒューマン・リズム) は、小学生から高校生までを対象にした、オープンソースの音楽教科書です。
この本が扱うのは、音符の読み方でも、楽器のテクニックでもありません。 リズムの「間(ま)」を、からだで感じる力。それだけを、12年かけてじっくり育てます。
リズムとは、音のことではありません。 音と音のあいだにある「なにもない空間」のことです。 その空間を感じられるとき、音楽はグルーヴしはじめます。
- からだが先、あたまは後。 リズムは理屈ではなく、歩く・しずむ・はずむ・遊ぶことで身につく
- 間(ポケット)がすべての土台。 手拍子ひとつにも「間に打ち込む」打ち方がある
- リズムには「ノリ」がある。 1・3拍のノリの文化と、2・4拍のノリの文化。どちらも対等に学べる
- 音を正しくするのは文脈。 正確さはグルーヴに仕える。逆ではない
- リズムは生まれつきではない。 誰でも、いつからでも育てられる
本文の考え方は、ゴスペル・ジャズ・ファンク・ニューオーリンズ音楽の名手たちが実際に語ってきた言葉(出典明記)、世界の音楽教育で使われてきた身体的な方法、そして日本の「間」の文化に基づいています。
| 部 | 対象 | テーマ |
|---|---|---|
| 第1部 からだで あそぼう | 小学校低学年 | 歩く・しずむ・はずむ・間をみつける遊び |
| 第2部 リズムのノリ | 小学校高学年 | ふたつのノリの発見、ポケットに打つ手拍子、「2で感じる」 |
| 第3部 バックビートのしくみ | 中学生 | バックビートの構造、間の文化史、楽器への応用 |
| 第4部 グルーヴと生きる | 高校生 | グルーヴ論、音楽の方言、アンサンブル、自分のリズム |
はじめて読む人は はじめに からどうぞ。
各章の最後には必ず、
- やってみよう ― からだを使う練習
- きいてみよう ― 耳を育てる参考曲
があります。読むだけでは身につきません。必ずからだを動かしてください。
- 用語集 ― 間、ポケット、ノリ、The One、コール・アンド・レスポンス…
- きいてみようリスト ― ノリを聴きくらべる参考曲集
- 出典 ― 本文で引用したミュージシャンの言葉の出どころ
- 指導者のためのガイド ― 授業での使い方と、よくあるつまずき
- 全ファイルが Markdown です。GitHub 上でそのまま読めます
- 学校・家庭・音楽教室、どこでも自由に使えます
- 印刷・改変・翻訳も、ライセンスの範囲で自由です
この教科書は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 4.0 国際 (CC BY-SA 4.0) で公開されています。 出典を表示し、同じライセンスを継承するかぎり、商用利用を含めて自由に複製・改変・再配布できます。
誤字の修正から章の追加まで、貢献を歓迎します。CONTRIBUTING.md をご覧ください。